2013年2月20日水曜日

土を見てワインを選ぶ

土とワインの関係

ワイナリーが多いビクトリア州。いくつかワイナリーを訪れることもありましたが、ワインはほとんど飲んだことがなかったのですが、栽培方法は気になるところ。
良い土のワイナリー=おいしいワインが出来るはず。と思っていくか訪ねて行きました。
以前、ソムリエの方が、その土地の土を食べたらワインの味が分かると言っていましたが、ホントかどうか。見るのが楽しみでした。

ワイナリーが集中するエリア

あるワイナリーを例に。ここはそんな特別悪い訳ではなく、多くの農場がこのような状態でした。土に関しての気遣いは、ほとんどありません。



土の管理と生育の違い
数件訪れたワイナリーで、1件だけ、除草剤を使っていない(であろう)ワイナリーがあって、その農場は管理方法や、ブドウの生育の違いが面白かった。

全体を見るとこの農場、ブドウの生育は良くなかった。9割近くの木は病気か、または生育が悪い状態でした。
おいしいワインができるかどうかは、現状ではそんなにおいしくないかもしれませんが、将来的に全体が良く管理できたら、良いワインが出来そうだという実例だと思えました。


下の2枚の写真を比べて下さい。(1本挟んで隣通し)
状態が違いと生育の違いが見て分かります。本当はもっと生育が良くないところもあったのですが、すぐ近くのほうがいい実例だと思うのでこれを紹介します。


1枚目
こっちはこのワイナリーで普通の状態の管理。草はきれいに刈り取られ、茶色い地面が見えています。根本の草は、ワイナリーでは珍しく除草剤を使っていないようです。
生育はこの農場内では、ここでも良い方です。


2枚目
こっちは一本挟んですぐとなり(タグの数字を見れば上の写真は13,14の木。下は15、16の木)。こっちは根本の草もそうですが、間に生えている草も生育が良く、刈り取られた後ですが、緑の状態を回復させています。
1枚目と2枚目を比べてみると、生育が2枚目の方が良いことが分かります。



この農場で良い状態だったのはここだけ。なぜ良いのか良くは分からないですが、ここでとれたブドウだけで作ったら、ワインもおいしくできるのではと思いました。

一般的に、草が生えている=栄養を取られて作物は、生育できないと思われていますが
、ここでは草が茂っている2枚目の写真の方が、良い生育ができています。
土の状態も良く、おそらく2枚目のところだけ、同じ環境下(水が充分でない)でも良く育てるのでしょう。


土を見てワインを選ぶ

ワイン造りに関わったことがないので、はっきりとは言えませんが、ブドウの生育という意味において、良い土の環境は、ブドウの木に良い影響を与えるのでしょう。

それぞれのパンフレットに書いてあることだけを見るのも良いと思いますが、土を見てそのワインの味を想像することは、面白い見方ではないでしょうか。

土を食べていないので、土を食べてワインを選ぶソムリエの方の気持ちは分からなかったけど、それの意味することは分かったような気がします。

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